IKURA Series 001
浦辻靖弘
脚の配置が印象的なオケージョナルテーブル。フレームにガラストップというオーソドックスな構成だが、西洋のモチーフとは一線を画すスタイルとなっている。着想は唐櫃(からびつ)と呼ばれる古典的な脚付きの箱物。主に貴重品を運ぶ際に使われ、中のものを湿気から守るために脚を付けて箱を浮かせたものである。その脚は特徴的に配置され、東洋的な機能美が見て取れる。モチーフに理解のある職人が構造を監修したことで、古典的な雰囲気を残しながらモダンなプロダクトに仕上げられた。
寸法:高 850 × 幅 1000 × 奥行 600mm
素材:檜
仕上げ:クリア塗装
重量:16kg
設計:長屋洋平
制作年:2021
浦辻靖弘 (やすひろ うらつじ)
インテリアデザインオフィス「nob」、「山口仏壇製作所」を経て、2006年に家具製作所「trente_huit 308」を共同設立。2010年に独立し、家具製作を中心に活動している。